iPadアプリ-TouchCeph【タッチセフ】のご紹介-|JaPOS|日本生理学的矯正歯科学会webサイト



診断レポート

※操作は簡単

特許化された複数の方程式(バリエーションは16通り)を用い、上下顎骨の不調和、上顎骨、下顎骨のそれぞれの成長傾向や程度、また顎変形症(小顎症も含む)の正確な判断を客観的なindexで示すことが可能となりました。

医師という立場上、特許という方法論を優先したことには多少なりとも懸念の声もあるかもしれません。しかしながら、話題のIPS細胞の事例でもそうであった様に、営利目的が主ではなく、自衛的要素を踏まえたうえでの決断なのです。事実、手を拱いていれば、諸外国において権利を主張され、延いては国内での使用が困難となる恐れもあるのです。残念ながらそれが国際ルールなのです。

今回、特許取得後、臨床として即応用できるコンピュータのアプリケーションとして開発いたしました。商標名は「TouchCeph」とし4月中旬からアップルストアーより世界中に配信されます。このアプリケーションは従来の分析ソフトと比較すると多くのメリットあります。iPad上で自由に操作ができるという便宜性もあり、将来はサイバーシステムとしてデータの保存も可能となるでしょう。またリーゾナブルな価格(現時点では500$程度の予定)設定での提供が可能となりました。

通常の使用方法は、アップル社のiPadにアプリケーション「TouchCeph」をダウンロードし、被験者の側面セファロをインストール(デジタルはもとより、フィルムや写真の取り込みも可能)し、指定された6点(S点.N点.A点.B点.Me. Go)を画面上でセッティングするだけで、後はコンピュータが特許化された方程式を用い、骨格的リスク要素を計算してくれます。操作を正確に行えば、誰でもが簡単に信頼性と精度の高い骨格的リスクを知ることができ、顎変形症の正確な診断、治療計画さえも瞬時に行うことが可能となったのです。

6点のみの計測点で骨格的パターンとリスク、さらに治療計画まで行えるのは俄かに信じ難いことかもしれない。しかしこの案件は、特許庁での厳格な検証の末、すでに特許として認定されており、国が信憑性を証明してくれました。

またPCT国際出願では、提出した16のバリエーションの方程式全てにおいて、新規性、信憑性で「優」の評価を受けました。実はその様な事例は極めて稀であり、担当の弁理士の先生からは、驚嘆と称賛の言葉を頂きました。私自身、特許システムを熟知しているわけではありませんが、そのような結果からすると、アメリカを含め諸外国での特許化には問題はないだろうと報告を受けています。

一般的に、日本国内においての特許に対するスタンスは、欧米に比べるとイメージ的に曖昧で弱い部分もあります。しかし、「TouchCeph」は内容の信頼性、操作の簡易性、コストパフォーマンス等を考慮すると、国際的評価として認められるのは、さほど時間がかかることではないと確信しています。

totchCeph4月よりアップルストアにて配信開始